「ポケット」ってどんな意味?

「ポケット」と言えば、それがどんな物か、誰もが思い浮かべる事ができると思います。

ところが、洋服が導入された文明開化の頃には「ポケット」だけでは、それがどんな物なのか分からないので別の言葉が当てられていました。

その言葉とは何だったでしょうか?


 A:かくし
 B:口袋(こうだい)
 C:衣嚢(いのう)


答えは、Aの「かくし」です。

当時の文献には「衣袋」、「手巾入(てぬぐいいれ)」、「嚢」、「隠袋」、「衣兜」等の表現もありますが、その多くに「ポケット(またはポケッツ)」と振り仮名が付けられていました。

その振り仮名には別表現もあり、そのひとつが「かくし」です。

ですから、書き表し方は多様でしたが、会話などではAの「かくし」が多かったものと考えられています。

Bの「口袋」は、物を出し入れする「口」の付いた「袋」という意味だと思われます。

Cの「衣嚢」は、大正時代から「衣服に付いた嚢(ふくろ)」という意味で使われ出しましたが、土と詰め込んだ「土嚢」と近しく、難字なので人気が出ませんでした。

以上のような経緯があって、日常語に定着した言葉が「ポケット」です。
「ポケット」の語源は、古代ゲルマン語の「プウクアン(pukan)」で、その意味は「袋」と言われます。